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隠れた「神」の存在02
「美味しいかい?」
 そう微笑んで言っても、彼女は食べることに夢中なようだ。

 ここは、いつものカフェレストラン。
 いつも人が多く、いつも賑わいを続けている。
 そう。 ここはこの町の憩いの場なのだ。

「あー。 やっぱりここは料理全部美味しいわねぇ。 ねぇ、イワン。 追加注文してもいいかしら?」
「あ、ああ。 いいよ、勿論」
 そうそう。 いいですとも。 いつものパターンで僕が全部支払うんですから。
 そんな裏事情を知らない彼女。 嬉しそうにホールスタッフの人に追加注文をし始めた。

 刹那。

 がしっ、と彼女の手を鎧を着た男が掴む。
「な…なんなの、アンタ」
 男は鈍く、暗い声で彼女にこう言った。
「やはり、ここにいたか。 主がお前を必要としている。 おとなしくついてこい」
 主…?
「…や…やだ」
 でも、彼女は嫌がっている。
 そうだ。 ここで彼女を守らないと、誰が守るというんだ。
「か…彼女、嫌がってるだろう! その手放せよ!」

「お客様」
 自分とは違う、力強い声がカフェレストランに響き渡った。

「申し訳ありませんが、このカフェレストランで騒動を起こさないで下さいませ。
それに、他のお客様に不快な行為を与えるというのなら…私が第一に許せません!」

「… …」
 男は終止無言状態だ。
「ふん。 今回はいいだろう。 それに、お前自身で来なければ意味が無いしな。
いつまでも主はお前を待ち続ける。 そう…、永遠にな…」
 そう言うと、男はカフェレストランから去っていった。

「あ…ありがとう」
 彼女は恥ずかしがりながら、ホールスタッフの人にお礼を言った。
「いえ。 貴方達の為ではありませんから」
 ちらりと、ホールスタッフの人はラピスさんたちの方向へ見つめた。



「それより、ご注文が途中でしたね。 ご注文をどうぞ」
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2008/02/03 00:04 | Comments(0) | 未選択

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