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2017/09/26 14:19 |
 「うーん…」
 イワンに貰った辞典を睨みつけて、私は唸っていた。
 デーヴァなんとかっていってたっけ?
 結構、古い言葉なのか理解が不能。どこからどう見れば、どう読めばいいのか分からない。

 ああ、このままこれを読むことはできないのだろうか…。

 「うーん…」
 そんなのは嫌だ。だから諦めずに…。
 「あれ?」
 ふと窓を見つめてみたら、いつの間にか太陽がいなくなり静かな夜になっていた。
 私が知らぬ間に、深夜になっていたのだ。
 今日はここまで。そう思って、すこし冷たいベッドの中に入っていった。






 夢の中で目覚めた私は、左右上下きょろきょろとしていた。
 どこをみても、真っ白な空間。
 そこに一人の少年がいた。
 その少年は小柄で黒く長い髪をさらさらさせ、警戒心100%の赤い血のような瞳をしていた。
 印象的には「ヴァンパイア」とか思っていた。
 少年はじぃ、と私の方へ見つめ、歩み寄ってきた。
 「それ」
 私はその言葉に、どきっとしてしまった。
 なんていうの?鈴が鳴ったような綺麗な声だったものだから。
 同時に、「それ」とはなんだろうと思ってしまった。
 「その言葉はデーヴァナーガリーじゃない。ココロで話しかけてみなさい。そうすれば、その本は自動的に書かれる様になる」
 「こ、ココロで話しかけてみなさい…って、どうすれば…」
 「君の探究心だ」
 私の探究心…?
 私の心を読み取っているのか、少年は頷いた。
 「君の探究心は誰よりも大きく、誰よりも欲望らしきものがある」
 「あ、貴方失礼よ!!欲望なんてものじゃないのに…」
 「ヒトは一つだけでも欲望があったほうがいい」
 その言葉に私は沈み込んでしまった。
 否。それは心だけではなかった。
 自分の身体共々、その白に沈み込んでいっている。
 


 そして完全に沈んでいった時には、朝になっていた。
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2007/04/25 10:56 | Comments(0) | 未選択

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