「うーん…」
イワンに貰った辞典を睨みつけて、私は唸っていた。
デーヴァなんとかっていってたっけ?
結構、古い言葉なのか理解が不能。どこからどう見れば、どう読めばいいのか分からない。
ああ、このままこれを読むことはできないのだろうか…。
「うーん…」
そんなのは嫌だ。だから諦めずに…。
「あれ?」
ふと窓を見つめてみたら、いつの間にか太陽がいなくなり静かな夜になっていた。
私が知らぬ間に、深夜になっていたのだ。
今日はここまで。そう思って、すこし冷たいベッドの中に入っていった。
夢の中で目覚めた私は、左右上下きょろきょろとしていた。
どこをみても、真っ白な空間。
そこに一人の少年がいた。
その少年は小柄で黒く長い髪をさらさらさせ、警戒心100%の赤い血のような瞳をしていた。
印象的には「ヴァンパイア」とか思っていた。
少年はじぃ、と私の方へ見つめ、歩み寄ってきた。
「それ」
私はその言葉に、どきっとしてしまった。
なんていうの?鈴が鳴ったような綺麗な声だったものだから。
同時に、「それ」とはなんだろうと思ってしまった。
「その言葉はデーヴァナーガリーじゃない。ココロで話しかけてみなさい。そうすれば、その本は自動的に書かれる様になる」
「こ、ココロで話しかけてみなさい…って、どうすれば…」
「君の探究心だ」
私の探究心…?
私の心を読み取っているのか、少年は頷いた。
「君の探究心は誰よりも大きく、誰よりも欲望らしきものがある」
「あ、貴方失礼よ!!欲望なんてものじゃないのに…」
「ヒトは一つだけでも欲望があったほうがいい」
その言葉に私は沈み込んでしまった。
否。それは心だけではなかった。
自分の身体共々、その白に沈み込んでいっている。
そして完全に沈んでいった時には、朝になっていた。
イワンに貰った辞典を睨みつけて、私は唸っていた。
デーヴァなんとかっていってたっけ?
結構、古い言葉なのか理解が不能。どこからどう見れば、どう読めばいいのか分からない。
ああ、このままこれを読むことはできないのだろうか…。
「うーん…」
そんなのは嫌だ。だから諦めずに…。
「あれ?」
ふと窓を見つめてみたら、いつの間にか太陽がいなくなり静かな夜になっていた。
私が知らぬ間に、深夜になっていたのだ。
今日はここまで。そう思って、すこし冷たいベッドの中に入っていった。
夢の中で目覚めた私は、左右上下きょろきょろとしていた。
どこをみても、真っ白な空間。
そこに一人の少年がいた。
その少年は小柄で黒く長い髪をさらさらさせ、警戒心100%の赤い血のような瞳をしていた。
印象的には「ヴァンパイア」とか思っていた。
少年はじぃ、と私の方へ見つめ、歩み寄ってきた。
「それ」
私はその言葉に、どきっとしてしまった。
なんていうの?鈴が鳴ったような綺麗な声だったものだから。
同時に、「それ」とはなんだろうと思ってしまった。
「その言葉はデーヴァナーガリーじゃない。ココロで話しかけてみなさい。そうすれば、その本は自動的に書かれる様になる」
「こ、ココロで話しかけてみなさい…って、どうすれば…」
「君の探究心だ」
私の探究心…?
私の心を読み取っているのか、少年は頷いた。
「君の探究心は誰よりも大きく、誰よりも欲望らしきものがある」
「あ、貴方失礼よ!!欲望なんてものじゃないのに…」
「ヒトは一つだけでも欲望があったほうがいい」
その言葉に私は沈み込んでしまった。
否。それは心だけではなかった。
自分の身体共々、その白に沈み込んでいっている。
そして完全に沈んでいった時には、朝になっていた。
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