私は一冊の本を読み終えて、深い溜息をした。
私、ネネ。
本業は「本を読むこと」。即ち、読書士と呼ばれるある種の魔女。
魔女と言うと、呪いを扱ったりとか魔法なるものを使ったりとかするけど、それとは全く違うものなの。
というか、それって「魔女狩り」とかのお陰でできた単なる噂。
真実は「巫女」。で、私は本の巫女さんなの。
この世で沢山出されている本達。
でも読まれていないものまでもある。
それを読んであげるのが私の仕事。なんだけどねぇ…。
こっそり言います。最近は暇なの。
とても、とても。というかものすごく!
誰? 「だったら外の空気でも吸えばいいじゃない」って言ってるのは。
それが出来たら本当に嬉しい。
でもね。でも私は巫女さんだから、簡単には外に出れない。
出れたとしても、イワンっていう編集者の誘いがないと私は出ない。
それぐらい、人との交流を閉ざしている。
何故って? それはやっぱり…。魔女、だからかな。
え? 「あの某漫画の人も魔女だけど、それとは違うね?」
あの人は、まぁ私としては「大人な雰囲気の不思議で珍しい魔女さん」で尊敬してるけど。
でも、私はやっぱりあんな感じにはなれないなぁ。
あの本がくることがなければ、私は死んでいたと思うなぁ。うん。
ある日。しかも突発的だったけど。
私の家のインターフォンが久しぶりに鳴り響いた。
さすがにイワンかと思って出たら、本を買って欲しいという人だった。
「買うことは出来ないわ」
私はそうきっぱりと言ったけど。その人は、売る気満々な訳で。
「まぁ、売るとか買うとかの問題ではないわ、ということよ」
私は微笑んで、こう言ってあげた。
「その本、引き取りましょう」
と引き取ったのはいいんだけど。
何故か本の中は真っ白。
ただ一文だけ書かれていた。
古代文字…だとは思うんだけど、それよりももっと高度な文字だと私は考える。
とにもかくにも。
この謎の一文を解読しなければ、この本の中身は分からずじまいになる。
まぁ、今日はちょっと眠いから早く寝ちゃうけど。
明日からはこの館にある大量の本棚から古代文字の辞典を探さなければいけない。
でも、やっと「暇つぶし」が出来たので別にうざったいとかは感じないけど。
私、ネネ。
本業は「本を読むこと」。即ち、読書士と呼ばれるある種の魔女。
魔女と言うと、呪いを扱ったりとか魔法なるものを使ったりとかするけど、それとは全く違うものなの。
というか、それって「魔女狩り」とかのお陰でできた単なる噂。
真実は「巫女」。で、私は本の巫女さんなの。
この世で沢山出されている本達。
でも読まれていないものまでもある。
それを読んであげるのが私の仕事。なんだけどねぇ…。
こっそり言います。最近は暇なの。
とても、とても。というかものすごく!
誰? 「だったら外の空気でも吸えばいいじゃない」って言ってるのは。
それが出来たら本当に嬉しい。
でもね。でも私は巫女さんだから、簡単には外に出れない。
出れたとしても、イワンっていう編集者の誘いがないと私は出ない。
それぐらい、人との交流を閉ざしている。
何故って? それはやっぱり…。魔女、だからかな。
え? 「あの某漫画の人も魔女だけど、それとは違うね?」
あの人は、まぁ私としては「大人な雰囲気の不思議で珍しい魔女さん」で尊敬してるけど。
でも、私はやっぱりあんな感じにはなれないなぁ。
あの本がくることがなければ、私は死んでいたと思うなぁ。うん。
ある日。しかも突発的だったけど。
私の家のインターフォンが久しぶりに鳴り響いた。
さすがにイワンかと思って出たら、本を買って欲しいという人だった。
「買うことは出来ないわ」
私はそうきっぱりと言ったけど。その人は、売る気満々な訳で。
「まぁ、売るとか買うとかの問題ではないわ、ということよ」
私は微笑んで、こう言ってあげた。
「その本、引き取りましょう」
と引き取ったのはいいんだけど。
何故か本の中は真っ白。
ただ一文だけ書かれていた。
古代文字…だとは思うんだけど、それよりももっと高度な文字だと私は考える。
とにもかくにも。
この謎の一文を解読しなければ、この本の中身は分からずじまいになる。
まぁ、今日はちょっと眠いから早く寝ちゃうけど。
明日からはこの館にある大量の本棚から古代文字の辞典を探さなければいけない。
でも、やっと「暇つぶし」が出来たので別にうざったいとかは感じないけど。
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